口腔カンジダ症
こんにちは。日吉クリニックの前山です。
最近ジメジメと暑い日が続いていますが体調を崩されたりしていませんでしょうか?早く梅雨明けして欲しいものですね。
さて、今回は口腔カンジダ症についてです。
口の中の粘膜にできる白色病変には主に白板症、扁平苔鮮、口腔カンジダ症があります。
このなかで白色病変がガーゼで拭いて取れる場合には口腔カンジダ症の可能性があると言われています。
口腔カンジダ症は真菌に属するCandida属菌による口腔粘膜感染症と言われています。
Candida属菌は病原性に乏しい菌だと言われており、日和見感染によって症状を出すと言われています。
弱くて勢力のない菌ですが、口の中の菌のバランスがくずれて、他の菌が衰えたときに勢力を拡大して増殖し、症状を出すと言われています。
お口の中を不潔にしていたり
抗菌薬等を使ったり
口が乾いたり
ステロイドを服用したり
体力がおちたり
抗がん剤を使ったり
さまざまな理由で口の中の菌のバランスが崩れるとカンジダ菌が増えてきて、口腔カンジダ症になることがあります。
口腔カンジダ症の中にもさまざまな種類があります。
白い苔のようなものがはえる偽膜性カンジダ症。ガーゼで拭えば取れます。
白くないカンジダ症もあります。ヒリヒリすることがあります。(萎縮性カンジダ症)
入れ歯の清掃を怠ると、入れ歯に付着したカンジダ菌によって義歯性カンジダ症になります。
口角炎や口唇炎もカンジダ性であることが多く、ステロイドホルモン軟膏が効かずに難治性とされることが多い疾患ですが、抗真菌薬で治ります。
お口の中を鏡で見たときに、もしかしてこれは口腔カンジダ症かな?という疑いがありましたらまずはお気軽に受診してください。
スタッフ一同お待ちしております^_^
カテゴリー:スタッフブログ ,日吉
投稿日:2020年7月20日