日吉クリニックの今枝です。

先日、
「地域連携勉強会〜仁愛会歯科 在宅訪問チームの取り組み〜」
と題しまして、横浜市、川崎市の在宅医療に携わる歯科以外の様々な職種の方々をお招きし、「口腔内細菌と全身疾患の関連」や「誤嚥の診断と誤嚥性肺炎」についての講演をさせて頂くと共に、仁愛会の訪問歯科診療への取り組みをご紹介させて頂きました。

高齢化が進む中で、病院や施設などへ出向いて歯科診療を行う歯科医院は増えてきている一方、在宅での訪問歯科診療を行う医院は減少傾向にあります。

そして、高齢者の医療機関受診率も医科では年齢が上がるにつれて増えていく反面、歯科では65歳をピークに年齢とともに減少していっています。

これは

・口の中の状態が悪くても、痛くなければ歯科受診の優先順位は低くなってしまう。

・在宅で口腔ケア、歯科診療を行う歯科医院が少ない。
という理由によるものだと言われています。

地域の高齢者の方々の全身の健康の維持、QOL（生活の質）の向上のために、我々歯科医療従事者の担う責務は非常に重いと感じています。そして在宅で医療を行うにあたって、歯科以外の在宅医療に携わる方々との連携が密に取れていなければいけません。

今回のこの会合に多くの方がご参加くださり、そして、他職種の方が我々「歯科」に対してどのような事を期待されているのか、など貴重なご意見を頂くことができました。

地域医療従事者の連携が取りやすい環境を作り、高齢者の方々が安心して在宅で医療を受けられるように、このような会合は定期的に開いていきたいと思っています。