気になる口臭について!
こんにちは!学芸大学クリニックの植松です。今日は口臭について少しお話しします。口臭を気にされて来院される方は当院でも少なくないです。口臭の原因は、口が乾燥していたり、治療せず放置している歯があったり、歯周病が進行していたりと人により様々です。
少し前の話にはなりますが、大阪大学などの研究グループが歯周病に関連する細菌の一種が口臭を悪化させるメカニズムに深く関わっていることを突き止め、新たな治療や商品の開発につながるのではないかと期待されています。
口臭はさまざまな原因によって発生しますが、口臭の代表的な原因物質の一つにメチルメルカプタンがあります。硫黄分が含まれ、微量でもにおいがとりわけ強いです。
大阪大学の研究グループは、口の中の細菌をそれぞれ培養してメチルメルカプタンが発生するメカニズムを調べました。
その結果、歯周病の原因としても知られるFn菌からは他の細菌の十~数千倍もメチルメルカプタンが発生していました。
さらにSg菌が作るオルニチンというアミノ酸によって、Fn菌はより活発にメチルメルカプタンを作るというのです。Fn菌がSg菌と共生するとその作用がおよそ3倍に強まることを突き止めました。
簡単にいうとFn菌とSg菌が口の中に大量に残ってると口臭が強くなるということですね
やはり正しく毎日歯を磨くというのが大事になってきますが、持病などでそれが難しい人にも口臭予防をしやすいようにFn菌などを選択的に殺菌する治療ができていくといいですね!
カテゴリー:スタッフブログ ,学芸大学
投稿日:2024年9月7日