舌小帯短縮症とは?
こんにちは。武蔵小杉クリニックの秀島です。
最近めっきり寒くなってきましたが風邪など引いていませんか?
武蔵小杉クリニックではスタッフ全員インフルエンザワクチン接種を義務づけていますの
で今年の冬も頑張って乗り切りたいと思います。
さて最近タレントでロッチのコカドさんや菊池亜美さんが舌小帯短縮症で手術をしたみた
いですが、そもそも舌小帯短縮症とは?
舌の裏側の真ん中で口の底に向かっているヒダを舌小帯といいますが、このヒダが生まれ
つき短いことがあり、これを舌小帯短縮症といいます。
ほとんどが先天的な異常ですが、遺伝様式は明
らかではありません。
舌の運動が悪くなるため、発音が不明瞭になり、
とくにサ行音、ラ行音、タ行音などに障
害が現れることも。幼児期の構音機能の獲得期に器質的障害があると、構音障害を後遺さ
せる事が多いので注意が必要です。また構音障害による劣等感により心理的な影響が出る
事もしばしばあります。
歯科では検診や矯正治療の際に問題となり、手術する事が多い
です。もしお子さんがベロを前に出した時に尖端が割れていた
ら要注意です。一度ご相談にいらして下さい。
※2017年11月追記
近年では小児学会では舌小帯の切除は推奨されていません。歯科においては障害が疑われ場合に手術を行い、訓練をします。最近痛みを感じにくいからという理由で、乳児の手術を希望される方が多くいますが、個人的には乳児の手術は推奨しておりません。乳児の舌小帯切除をうたっているクリニックもありますが、現時点では科学的根拠が明確でないため不要な侵襲は避けるようにしています。ただ哺乳障害等が明らかな場合は変わってきますので、ご心配な方はご連絡ください。
カテゴリー:スタッフブログ ,武蔵小杉
投稿日:2015年11月23日