怪我で歯が抜け落ちてしまったときはどうしたらいいの?

怪我で歯が抜け落ちてしまったときはどうしたらいいの?

怪我で歯が抜け落ちてしまったときは:画像

子供は、転んだり、ぶつけたりするなどして、歯を怪我することが少なくありません。歯の怪我をそのままにしておくと、痛みの原因になるだけでなく、乳歯であれば後から生えてくる永久歯にも悪影響を及ぼします。

男の子は特にやんちゃで怪我をしやすいので気を付けましょう。

転んだり、ぶつけたりして、抜けた歯を助ける最もよい方法は、歯を自分で元の位置に戻してみることです。

もちろん、地面に落ちた歯は、一度水道水で洗ってから戻しますが、水道水で洗うのは30秒以内にしましょう。

なぜなら、水道水に長時間歯をつけると、歯の根のまわりについている膜(歯根膜)が死んでしまうからです。

もしも、抜けた歯を戻せない場合は、口の中に入れて保存をします。ただし、飲み込んでしまわないように注意が必要です。

歯を唇と歯ぐきの間に入れておくと、飲み込む心配がありません。

牛乳が手に入るなら、牛乳の中に保存します。そして、できるだけ早く歯医者さんに行きましょう。

抜けた歯を牛乳の中に保存①:画像
抜けた歯を牛乳の中に保存②:画像

0~1歳児は怪我の症状が軽いことが多く、年齢が上がるにつれて活発に運動するため、怪我の症状も深刻な傾向にあります。

0~1歳児の怪我①:画像

乳歯はグラグラ(脱臼、動揺)になることが多く、半数を占めます。

そのほかには、乳歯が抜け落ちたり、折れたり、歯肉に食い込んだりするなどの症状があります。

永久歯にみられる「歯の破折」は、少ない傾向にあります。

永久歯は破折が多く、グラグラになることは少ないです。軟組織は口唇が最も多く、半数以上を占めます。

そのほかには、上唇小帯(上唇の中央から歯肉に伸びる筋)、舌の怪我が多いですね。

0~1歳児の怪我②:画像
0~1歳児の怪我③:画像
0~1歳児の怪我④:画像

抜けてしまった歯の予後は?

永久歯では、歯が抜け落ちてしまってから元の位置に戻す(再植)までの時間が30分以内であれば90%が成功、30~90分以内では43%が成功、90分以上では7%が成功という報告があります。

怪我をしてから治療をおこなうまでの時間が早ければ早いほど、成功率が高く予後が良い傾向にあります。なので歯医者さんに急ぎましょう!!

小さいお子さんを持つお母さま方は毎日ハラハラすることが多いと思います。

成長するにあたってどんどん体力がつき、自分でやってみたい!!と自我も出てくると思います。

心配だとは思いますが見守っていくことも大切だと思うので緊急時の対応だけは頭に入れておきましょう!!

抜けた歯を牛乳の中に保存②:画像
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