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シェーグレン症候群について

シェーグレン症候群について

シェーグレン症候群とは

全身の外分泌腺(涙や唾液(だえき)などを分泌する腺)が、自分の免疫機構の異常により炎症を起こし、壊れていく病気です。眼であれば涙の、口であれば唾液の分泌が障害されます。
多くは中年女性に発症し、男性には少ない病気です。

シェーグレン症候群
シェーグレン症候群の症状

主な症状は眼や口腔の乾燥感です。眼の乾燥症状として、涙が出ない、眼がごろごろする、眼がかゆい、目が疲れる、まぶしい、目ヤニがたまるなどの症状が現れます。

一方、口腔の乾燥症状として、口が渇く、乾いた食べ物を食べる際、多くの水分を必要とする、話しづらい、味が分かりにくい、夜間飲水のために目を覚ますようになったなどの症状が現れます。

また、唾液が少なくなることでむし歯や歯周病、口腔カンジダ症などが起こりやすくなります。

また関節が冒される「関節リウマチ」など他の自己免疫疾患を合併する事が多いと言われています。

しかし、シェーグレン症候群も関節リウマチと同じような関節痛が起きる事があります。

シェーグレン症候群
シェーグレン症候群の診断

シェーグレン症候群の患者様は、その特徴から歯科、眼科、内科などの診療科が連携して診断・治療を進めていかなければいけません。

シェーグレン症候群には診断基準があり、これに則って診断がなされています。この診断基準は、

  1. 生検病理組織検査
  2. 口腔検査所見(唾液腺造影、唾液分泌量測定)
  3. 眼科検査(涙液分泌量測定、結膜角膜障害程度の確認)
  4. 自己抗体の検査

の大きく4項目からなっており、2項目以上を満たせばシェーグレン症候群と診断されます。

シェーグレン症候群の治療

残念ながらシェーグレン症候群の原因が、現在解明されていないことより、この疾患を対症的に治療することはできても、治癒させるまでには至っていないのが現状です。
様々な症状に対して歯科、眼科、内科などが連携して治療を行う必要があります。

眼や口の乾燥症状に対しては、人工涙液や人工唾液を用います。
乾燥症状が強い場合には、唾液分泌量を増やすお薬を処方する場合もあります。
シェーグレン症候群に伴う関節痛は一般に軽く、アスピリン等の非ステロイド抗炎症剤が用いられる事が多いです。

そこまで強い症状が出ないのでなかなか認知されていない病気ですが、もし「眼や口が最近よく乾く」といった症状がありましたら担当医までご相談ください。

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